みやび経営コンサルタント
「居酒屋で経営知識」 2.中小企業診断士の知識
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「財務会計」関連問題
問題  ◎余剰資金を運用する方法として以下の投資案がある。
 投資案毎に、想定される利益率とその利益率で運用できる確率を「利益率(確率)」で示す。

 投資案A 50%(0.2)、20%(0.5)、-40%(0.3)
 投資案B 20%(0.3)、10%(0.4)、-10%(0.3)
 投資案C 30%(0.1)、 1%(0.8)、-30%(0.1)
 
(1)
 各投資案の期待値を求め、リターン面から最も有利な投資案を数値と共に答えよ。
 
(2)
 上記において、リスクを加味した場合、一般的な投資家はどの投資案を選ぶか。根拠となる数値をあげて答えよ。
解答 (1)

投資案Aが最も有利である。投資案Aの期待値(収益率)は8.0%で最も高い値であるからである。
 
 投資案A=50%×0.2+20%×0.5+(-40%)×0.3=8.0%
 投資案B=20%×0.3+10%×0.4+(-10%)×0.3=7.0%
 投資案C=30%×0.1+1%×0.8+(-30%)×0.1=0.8%
 
(2)

投資案Bを選ぶ。各投資案件のリスクを表す分散を計算すると、投資案Bが141で最も低く、リターンの最も高い投資案Aが1116で最も高いため、投資案Bリスクが低く、リターンも遜色がないからである。
 
 分散(二乗が標記できないので直接二乗と記入)
 投資案A=(50-8)二乗×0.2+(20-8)二乗×0.5+(-40-8)二乗×0.3=1116
 投資案B=(20-7)二乗×0.3+(10-7)二乗×0.4+(-10-7)二乗×0.3=141
 投資案C=(30-0.8)二乗×0.1+(1-0.8)二乗×0.8+(-30-0.8)×0.1=180.16

となりますが、分散の計算式は大丈夫ですね。見づらいですので、とにかく電卓を叩いて解答を見てください。

 数字としては、標準偏差の方が小さくなり、スマートですが、正直言ってルート計算を間違えてしまうと間違いなく減点ですので、指定がなければ計算は短い方にしてしまった方が良いと思います。
 
 また、投資案Cの分散値のように小数点以下が出た場合、特に小数点以下何位までとの指定がなければ、「約180」で問題ないと思います。
 
 試験直前ですので、結構出る確率の高いリスクとリターンを出してみました。内容的には問題ないと思いますが、投資関係は問題としても最後の方に出ることが多く、焦っている中で計算することになります。
 
 数字が多いため、単純な計算ミス、特に、かける数を間違ってしまったり、電卓のメモリーの使い方を間違ったりすることが一番怖いと思います。
 
 電卓の使い方をもう一度計算しながら確認しましょう。
 

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