167.診断士試験・2次対策

【主な登場人物】
ジン(北野):主人公 サラリーマンの傍ら経営コンサルタントをしている
黒沢:居酒屋みやびの大将 酒と和食へのこだわりが強み
由美:居酒屋みやびの元 看板娘 黒沢の姪
雄二(鳶野):ジンの幼なじみ ジンの応援で起業した
大森:みやびの常連 地元商店街の役員
近藤:みやびの常連 建設会社顧問
亜海:居酒屋みやびの新しいアルバイト
原島:ジンの高校の大先輩。新社長としてジンにアドバイスを求めている。

 原島さんの会社の田中君との中小企業診断士2次試験対策を我が家で行っている。
 
「北野さんから見て、今年の傾向はどう思われますか?」

「そればっかりはわからないよ。少なくとも4事例あるので、複数の業態について出てくるからね。ヤマをはっても仕方がないと思うよ。とりあえず、不安を払拭するためにも今年の1次試験のキーワードは間違いなく理解しておくことだね」

「ドメイン、M&A、環境分析、競争優位、市場セグメント・・・テキストにある流れがほとんど入っているような気がしますね」

「環境分析としてのSWOT分析はどこかで必ず出てくるから、与件文から強み・弱み・機会・脅威の抽出をすることを忘れないように。ほとんどの問題で、与件文を読むときは、どれに当たるのかを必ずわかるようにしておくことが基本だね」

「確かに過去問をやったとき、強みは何かというストレートな問題もありました」

「考え方は、最初に抽出した強みや弱みに対し、その後の設問で改善策を出していくと思えばいいと思うよ。だから、設問間は必ず関連していると思うんだ。弱みを出させたら、その弱みを改善する何らかの設問があるはずなんだ。強みなら機会にも関係した取り上げ方があるというようにね」

「設問毎に決まった答えがあるというより、全体としての一貫性ですね」

「そういう心構えだね。できれば、設問全体を通して考えてみて繋がっていれば貰ったと思えば良いと思うよ」

【企業経営理論】2011年度1次試験での主要キーワードと注意点

・ドメイン(第1問):WHO(顧客)、WHAT(ニーズ)、HOW(自社の強み)という視点で決めよう。

・範囲の経済(第7問):簡単に言うと単一の製品を作るより、異なる種類の製品を作ることによって、共通する生産設備などの効率化などでコストが下がることを言います。

⇔規模の経済:単一の製品を大量に生産することによって個々のコスト削減や相対的な固定費の低下によって経済性が上がることを言います。

・イノベーション(第10問):「技術革新だけ」を言うのではないことに注意してください。イノベーションとは、流通や販売方法などでも、顧客に対し新たな価値を提供することを言います。

・コモディティ化(第27問):特別な商品だったものが、一般的な日用品レベルになり、競争優位性が出しにくくなることを言います。
高級家電だったものが、いつしか機能面ではどこでも同じレベルになってしまうようなことです。
対抗戦略としては、ブランド戦略が一番多いでしょうね。

・クロスマーチャンダイジング(第31問):マーチャンダイジング自体は、品揃えのみならず価格決定や販売形態まで検討することです。ただし、一般的にクロスマーチャンダイジングというと関連商品を同じ棚に備えるなどの商品配置の手法が有名です。
例えば、キュウリの隣に金山寺味噌を置くとか、オムツと粉ミルクをすぐ近くに置くなどですね。

「なるほど。1次試験の問題を見ていると何となく傾向がわかってくるような気がしますね」

「うーん。それはあくまで気がするだけだよ。本当にその年の1次試験の問題が2次試験のキーポイントになるなら、受験指導校はとっくに関連性を見つけ出しているさ」

「そう単純ではないと言うことですね」

「そう言うこと。ただし、あまり用語の知識ばかりを勉強しても仕方がないところもある。どうしても、時間との戦いになるし、本番では舞い上がることにもなるので、自分のやり方を作り上げることも大事だよ」

(続く)

《1Point》
・中小企業診断士2次試験

 続けて2次試験対策の内容になっています。
 
 この回を書いているときは、2011年の2次試験前だったので、受験生応援の内容でいこうと考えて書いています。
 
 ただし、考え方は現在の試験でも大きな変化hないとおもっています。
 
 受験生でない方も多いと思いますが、もちろん、経営の基礎知識に触れていきますので、気軽に読んでいってください。
 
 次回は、テクニカルな内容を考えています。